積水ハウスから63億円という大金をだまし取ったという「地面師」が話題になっていますが、聞いたことありますか?

私は初めて聞きました。

なんでもこの地面師というものが、今年の始めにもアパホテルでも同じようなことをしていたそうで…。

この地面師とはそもそも何なのか、そしてアパホテル、積水ハウスとの関連についてまとめてみました。

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地面師とは一体なんなのか

そもそも地面師って一体何なんでしょう。

職業っぽいけど…。

ということで、調べてみたところコトバンクによれば

「他人の所有地を利用して詐欺を働く者。」

https://kotobank.jp/word/%E5%9C%B0%E9%9D%A2%E5%B8%AB-524093)

というもののようで、どうやら地面師というのは「建築士」などと違い、まっとうな職業の名前ではなく、土地により詐欺を働く人を指す言葉のようです。

 

 

朝日新聞でもう少し詳しくまとめられていました。

土地や建物の持ち主が知らないうちに本人になりすまして不動産を勝手に転売して代金をだまし取ったり、担保に入れて金を借りたりする詐欺グループ。書類を偽造する役や土地を探す役、持ち主になりすます役など役割を分担しているとされる。地価高騰で土地取引が活発だった1990年前後のバブル期も地面師による事件が目立った。

(2017-07-21 朝日新聞 朝刊 2社会)

 

ということで、地面師と呼ばれる詐欺師は以前から存在していた人たちのようで、持ち主が知らないところで偽の書類などを用意し勝手に土地を売るなどの詐欺を働いているようです。

それが、今年になってアパホテル、積水ハウスと立て続けに大きな事件を起こしています。

地面師とアパホテルの問題

上に書いた朝日新聞の説明にもありますが、バブル期のように、東京五輪を控えて土地の値が上昇しているというのが地面師が活動を活発にし始めた直接的な要員のようですね。

 

さて、直近に起きた積水ハウスの問題の前に、今年の始めに判明した地面師とアパホテルの問題について見ておきましょう。

この時の地面師の犯人は今年の2月にもう逮捕されていて、宮田康徳容疑者が、、アパホテルもだまし、12億6000万円という金額を手にしていたそうです。

 

その内容としては、アパホテルの土地をかすめ取ったのではなく、逆。

他者からかすめ取った土地をアパホテルの仲介業者に12億円で売ったのだそう。

 

土地の権利書はもちろん、固定資産評価証明書、印鑑証明書、さらには住基台帳カードまでを偽装し、その土地の所有者になりすまし、アパホテルに土地を売りつけたのだとか。

アパホテル側ももちろんそういった権利関係に対しては細心の注意を払っているのでしょうが、精巧な偽装だったために、それが地面師による手口だとは気づきませんでした。

地面師が今度は積水ハウスからもお金をだまし取る

さて、アパホテルの次に地面師の被害にあっていたことが明らかになったのは積水ハウス

東京都の五反田にある「海喜館」という不動産の、偽造された所有権を70億円で購入してしまい、そのうちの63億円をこの地面師にすでに支払ってしまっていました。

 

アパホテルの件の地面師はすでに逮捕されているので、この積水ハウスの事件の地面師はおそらく別人・別グループだと思われますが、それほどこの地面師という詐欺手法が出回っているということですね。

 

ちなみにこの海喜館、戦時の東京大空襲の中も燃えずに残り、かつて花街として栄えた五反田の雰囲気を異様なほど残した建物だそうです。

「怪奇館」などともじって呼ばれることもあるんだとか。

かなり古い建物で、いわゆる「出そう」な雰囲気ですが、今回の地面師と積水ハウスの件でさらにいわくが付いてしまいました。

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地面師の恐ろしい手口

さて、この地面師ですが、なぜアパホテルや積水ハウスといった土地関係の専門家でさえ騙されてしまうんでしょうか。

3Dプリンターの登場などによる実印の偽造が容易になったなどの要因もあるようですが、それ以上に私が衝撃を受けたのが、「司法書士が地面師に加担していることすらある」ということ。

 

司法書士といえば、簡単に言えば土地の権利書など法的な書類に対し、これは本物である、と太鼓判を押すような役割の人たちですよね。

その司法書士自体がこの地面師という詐欺に関与していたら、もう裏の取りようがありません。

裁判長を完全に味方にした裁判みたいなものですもんね。

 

アパホテル、積水ハウスが騙されてしまうのですから、土地に関する専門的な知識など持っていない我々などはもってのほかです。

このような大企業に対する詐欺だけでなく、地面氏は一般人に対しても詐欺を行うことがあるそうです。

 

中でも、最近増えているのが高齢者の方が保有している不動産、そして持ち主の方が亡くなった空き家だとか…。

それらをあたかも自分の所有物であるかのように騙り、おそらく相場よりは遥かに安いであろう数千万数億という金額で売りつけてきます。

 

うまい話には裏があるもの。

万が一こうした話に巻き込まれそうになったら、今一度慎重に検討してみて下さい。


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